【にんにく実験】肥料は?追肥は?コスパの高い栽培方法とは

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どうも、第二子の性別がそろそろ分かりそうでソワソワしている、サラリーマン(カチャカチャ系)兼農家のかめしめのしょーきです。

今回は、にんにく農家として活動している僕たちが、コスパの高いにんにく収穫をするために、半年以上かけてにんにく栽培の実験をしてみた結果を紹介していきますので、にんにく栽培している方は是非最後までご覧ください。

文字より動画派という方はYoutube動画をご覧ください。

Youtube動画

にんにく栽培の実験理由と実験方法とは

にんにく畑

そもそも何故、にんにく栽培を実験するのか?ってことから紹介していきます。
興味が無い方は読み飛ばして頂ければと思います。

にんにく栽培の実験理由とは

ひろやが紹介している”【一番美味しいのは!?】4種類のにんにく食べ比べてみた。“でもあるように、にんにくって結構色んな種類が存在しているんです。

そして、その中でも僕たち日本人の口に合うように作られているとしか思えない、マイルドで美味しく風味豊かなにんにくが、六片種(例:福地ホワイト六片)と呼ばれる物となります。

実際僕たちも「にんにく農家に俺はなる!!」と決めたその日から、様々なにんにくを試食してきたわけなんですが、六片種に敵う相手は皆無だったんです。

ただ…この六片種、日本で改良されても大量には栽培されない故、スーパーでは中国産のにんにくの3倍近い値段となることも珍しくなく…

頂いた種にんにくの見積では、六片種が1kg4,082円、中国産の嘉定種が1kg959円と、中国産の4倍以上となったんです…。

このお値段を見て、若干の迷いはありましたが、どうせにんにく農家になるなら食べたくなる物を作りたかったので、約4倍のお値段である六片種を選択しました。

しかし、数十万円の種代を「失敗しちゃったわ★テヘ」ってなるほど稼いでいないので、来年(2022年)に最高の六片種を作るべく、今回いくつかのパターンで実験してみることにしました。

にんにく栽培の実験方法とは

来年に向けて最高の六片種を作るべく、まず1つの畝を杭で6区画へ分割しました。

そしてそれぞれの区画で以下の通り実験してみることに。

①土づくり(ホームセンター品)+追肥(高度化成14-14-14)
②土づくり(ホームセンター品)のみ
③土づくり(※)+追肥(高度化成14-14-14)
④土づくり(※)のみ
⑤追肥(高度化成14-14-14)のみ
⑥何も無

※…オルガニン2号7-7-7+かにこうぼ+ミドリエース

ちなみに、上記以外(雑草抜きやにんにくの芽の収穫タイミング、赤さび予防の薬散布など)は全て同じ方法&同じタイミングで行いました。

にんにく栽培の実験結果とは

収穫後のにんにく

収穫から収穫後の扱いによって結果に違いが出ることを防ぐために、収穫タイミング(掘って→葉切り→根切り)も合わせました。

そして、傷んでるにんにくを廃棄し、傷んでないにんにくのみ、区画ごとに重さを計測して1個あたりの平均を出してみることに。

その結果がこちら

①138g
②140g
③142.5g
④138g
⑤130g
⑥127.3g

予想通り、と言いますか。

肥料が少ない⑤⑥は比較的小ぶりになったんです。いかに肥料がにんにくにとって効果的なのかが数値で分かりました。

しかし!!!

「大っきいにんにく作りのために肥料入れまくったろ〜」

となるには、まだ早いです。

収穫してる時から違和感あったんですが、肥料をしっかりとあげた①〜④は、なんだか傷んでるにんにく多いな疑惑があったんです。

でも、感覚的な答えはあてにならないってことで、実際に傷んでいた数を調べるべく、収穫後、畑に並べたにんにくを撮影した動画をもとに計算してみたところ…

①2.1個/歩
②2.2個/歩
③1.9個/歩
④1.2個/歩
⑤1.5個/歩
⑥1.3個/歩

と言う結果になりました。
“歩”になっているのは、1歩あたりで傷んでいる数を計算したためとなります。

これらの結果をまとめるとこんな感じでして。

No重さ傷み
138g2.1個/歩
140g2.2個/歩
142.5g1.9個/歩
138g1.2個/歩
130g1.5個/歩
127.3g1.3個/歩

この結果を見ると④が最適にも思えるのですが、あくまで収穫時点で傷んでいた物の個数であり、その後、①~④は大量に痛みが見つかり、30%近く廃棄する羽目になりました…。

にんにく栽培実験から導き出したベストアンサー

乾燥用にんにく

今回、半年間かけて行った実験から導き出した僕たちのベストアンサーは…

“にんにく栽培において、肥料は大量に上げる必要は無”

ってことでした。

そこで、収穫量も多く、一玉あたりもそこそこ大きい⑤の”追肥(高度化成14-14-14)のみ”を来年からは採用することに。

大量の肥料を与えて大玉を作らないことにした理由は3点ほどありまして。

・1個あたりが最大サイズの0.8倍になったとしても、収穫量が多い方がお金になる
・傷んでいる物の仕分けに時間がかかる(外皮をむいて初めて傷みに気付いて破棄することも多かった)
・肥料を適量にすることで肥料代や時間を抑えられる

ってな感じで、高級な六片種を購入し、失敗できない僕たちが選んだ栽培方法は、”シンプルな肥料で追肥のみ行う!”となりました。

上記の実験結果を踏まえて、皆様も色々と試してみてください!

これはあくまで、愛知県という温暖地域で六片種を育てた際の目安なので、皆様の地域によってはより適した育て方が出てくるかと思います。

また、今年のにんにく栽培でも実験を行っていこうと思いますので、今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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