こんにちわ。かめしめのひろやです。
今回は新型コロナウイルスに感染した友人が体調変化等のインタビューに答えてくれた為、友人がコロナウイルスに感染してどんな状況になったのか、感染して感じた事・困ったなどを紹介していきます。
この記事は友人『R』の「自分の症状を記事にしてもらうことで、コロナウイルスに感染しない為の対策を全ての人に意識してもらいたい。感染したらどうなるのかの一例として参考にしてもらえたら嬉しい。」という思いから執筆させて頂いています。
・わかりやすくするため会話内容は時系列に編集しております。
・プライバシー等の観点から内容の一部を修正しております。ご了承ください。
・この記事の中で症状などに関して詳しく記載していますが、あくまで一例であり同じような症状が必ず出るとは限りませんので、ご理解の上お読みください。
・この記事内で書かれている情報は2021年06月時点での内容になります。
友人Rの情報
『R』
30歳・男性・基礎疾患無し。
一軒家の実家で60歳の父親と二人暮らし。
仕事は介護施設で介護士として勤務。
感染経路について
(私)新型コロナウイルスに感染した経路について思い当たる節はありますか?
(R)勤務先の施設の入居者にPCR検査で陽性が発覚した方がいましたが、その方の陽性がわかる前に一度だけ一言二言会話しています。その時はマスク、フェイスシールド、手袋を着用していました。思い返してみましたがそれ以外はスーパーにしか行っていないので…。
(私)マスクをつけずに誰かと会話したりはしていませんか?
(R)基本的にマスクを着けていて、仕事以外で誰かと会ったりしていなかったのでしていないと思います。
4月31日…症状発生時の状況
(私)はじめに症状が出た時の事を教えて頂けますか?
(R)31日(4月)に症状が出ました。その日は夜勤明けで朝10時まで勤務して昼頃に帰宅しました。15時頃に少しだるさを感じたので体温を測ったら37.8℃あって、家にあった冷えピタを頭部と両わきと両股にはって昼寝しました。
(私)その時は病院へは行かれなかったんですね。
(R)はい。それほどでもなかったので寝れば治るかなと。でも18時頃に起きたらまだ37.6℃あって。おかしいなと思いつつも熱とだるさだけだったので、いつもと変わらずに過ごして23時頃には寝ました。
5月1日…PCR検査で陽性発覚までの経緯
(私)症状が出た日は熱とだるさだけだったわけですね。その後どうなりましたか?
(R)次の日の朝6時頃に目が覚めたら、息苦しくて、全身が汗でビチャビチャでした。頭痛もして、起き上がろうとしたらインフルエンザの時みたいな全身関節痛と、胸部痛が強くて起き上がれなくて。あ、これはおかしいなと思って。手探りで近くに置いてあった体温計を取って熱を測ったら39.2℃もあったんですよ。すぐに同居している父親を呼ぼうと思ったんですが、肺らへんの痛みと咳がすごくて声がでなくて。意識もぼやーッとしていて脱水になってそうだったのでこのままじゃまずいと思って救急車を呼びました。
(私)それは辛かったですね。救急車が来てからはどんなやりとりをしましたか?
(R)電話してから10分かからない位できてくれました。家の前についた所で「感染対策の服を着てから突入しますね。」という電話をもらいました。動けなかったので、部屋からそのまま担架のようなもので運んでもらいました。
(私)救急車の中ではどんなやりとりをしたか覚えていますか?
(R)救急車の中で、受け答えはできていたと思いますが、意識がふわふわとしていて内容はあまり覚えていません。意識が割とはっきりしてきたのは病院についた頃です。アクリル板で隔離された空間にベッドがひとつある場所に居ました。
(私)意識がもうろうとしていたんですね。
(R)はい。かなりボヤーッとしていました。病院では点滴・心電図・肺と脳のCT・抗原検査・PCR検査などをしてもらいました。『PCR検査の結果は時間がかかるけど、抗原が多数あるから多分陽性だろう』と言われました。脳梗塞や肺炎はみられないとのことで、点滴が終わった後、自宅待機で検査結果の報告を待つ形になりました。
(私)病院で待機ではなく自宅で待機だったんですね。
(R)私の場合は点滴をしてもらって意識もしっかりしてきたからだと思います。ただ【感染防止の為に公共交通機関やタクシーを使わずに帰ってください】という条件付きだったので、歩いて帰るか同居の家族を呼ぶしかなく、同居している父親に迎えにきてもらいました。
※同居の家族はすでに濃厚接触という扱いになるので、感染対策をしっかりした上で迎えにきてもらうのは良いと病院から言われたそうです。
(私)それは困りますね。お父様にうつしてしまう可能性もあり得ますよね。
(R)そうなんですよ。なので父親とは一切会話せず、全てのやり取りをLINEでしてもらいました。
(私)体調不良の中で大変でしたね。
(R)はい。その後、病院からコロナ陽性の連絡があり、保健所からも連絡がきて、ここからは病院とではなく保健所とのやり取りになりますと言われました。
保健所からの連絡
(私)保健所からはどんな話がありましたか?
(R)大体ですが、
①10日間の隔離+症状改善後72時間の隔離になります。
②自宅療養か軽症者施設(ホテル)での療養を選択できます。
③感染経路特定の為、1週間前からの行動を教えてください。
④濃厚接触者の方などの件もあるので、会社の方にも保健所から電話します。
⑤毎日朝と夕に検温をしてください。毎日健康状態確認の電話をします。
という内容でした。
(私)そうなんですね。自宅療養かホテル療養かも選べたんですね。
(R)私の場合は選べました。地域によっても色々と違うみたいですね。同居の父親にうつしてしまう可能性も考えましたが、父親とは事前にどちらかが新型コロナウイルスに感染した場合の対応策をしっかりと相談していたので自宅療養を選択しました。
自宅療養するうえでの対策
(私)自宅療養ではどのようなことに気を付けましたか?
(R)父親との連絡はすべてLINEで行い『私の基本的な活動領域は自室だけ』と限定して、境界線にアルコールを置いて、アルコール消毒や手袋をしてから出入りするようにしてもらいました。
お風呂やトイレなどの共用部分は私が使った後に私自身で消毒作業をして、その後に時間をずらして父親にも消毒作業をしてもらうという形をとりました。
(私)共用部分は2度消毒をしていたんですね。食事等はどのようにしていましたか?
(R)はい。父親にうつさないようにかなり気を付けました。食事・水分・必要なものは買ってきてもらって、部屋の前に置いてもらい、時間をずらして受け取っていました。食器や箸やコップなどは使い捨てのものを使用して都度捨てていました。
(私)ゴミや洗濯物はどうしていたんですか?
(R)ゴミはごみ袋に入れて、密閉してアルコール消毒をして部屋の前へ置く。洗濯物は何日分かまとめて袋に入れて、密閉して袋の上からアルコール消毒をして部屋の前に置く。という形にしていました。父親が時間をずらして取りにきてくれて、洗濯物は私の物だけまとめて洗って、私の衣類が他のものと触れないようにしてくれたようです。
コロナ発症後の体調の変化
(私)体調はその後どうなりましたか?
(R)最初の5日間位は胸の痛みと苦しさ、全身痛がひどくて、夜中に息苦しくて起きるといった眠れない日が続きました。熱も約10日間程、37℃~38℃台の熱が続きました。3日目位の時に味覚や嗅覚がほとんどない事にも気が付きました。
(私)症状が長く続いたんですね。
(R)そうですね。息苦しいのと胸の痛みがずっと続いていたのが本当に辛かったです。眠れていないせいもあって、どんどんと自分が弱っていってるのがわかって。5日目に体重計に乗ったら3kgちょっと痩せていました。
(私)眠れないのはつらいですね。体調はどの位たってから良くなりましたか?
(R)熱は10日後から36℃台になりました。全身痛や胸の痛みや息苦しさは段々と良くなりましたが、本当にゆっくりとした回復ペースで。15日程度は続きました。味覚や嗅覚は1ヶ月程度で戻ってきましたが、完全に回復してないんです。今でもメンソールみたいな香りがあまりわからないんですよ。
(私)嗅覚や味覚がわからないというのは、鼻が詰まっている感じですか?
(R)それともちょっと違って。鼻は通っていて息も吸えるんですけど、柔軟剤の匂いみたいな香ってくるものや、コーヒーを飲んだ時の鼻から抜ける風味みたいなのがほとんどわからないんですよね。
(私)不思議ですね。
(R)説明しにくいんですよね。においが全部わからないわけではないので。あと息苦しさというか胸の違和感は1ヶ月は経った今でも少し続いています。
(私)今もですか?
(R)普通に会話する分には大丈夫ですが、時々肺がザラザラした感覚というか胸がつかえる感覚がしますね。これも徐々に頻度が減っているので治ってきてはいるようですが。
一番つらかった事は?
(私)今回のコロナウイルスに感染した中で一番つらかったことはなんですか?
(R)私の場合は14日目に自宅療養が解除されましたが、ずっと同じ場所に隔離され続けるっていうのは精神的に辛かったですね。5日目まで夜中~朝方にかけての息苦しさや全身痛が辛くてほとんど眠れていなかったので、本当に気が狂いそうでした。3日目にシャワーを浴びた時に手足に血色不良もでていて、このまま衰弱していったらどうなってしまうんだろうとか、ちゃんと回復できるだろうかとか、そんなことばかりを考えてしまいました。
(私)症状もですが、精神的にもかなりつらかったんですね。
(R)そうですね。症状がすごく長く続いたので、精神も体力も削られる感じでした。長期戦だからこそ気持ちで負けたらやられちゃうな。と感じました。
保健所や医療従事者の方へ
(R)対応してくださった救急隊員の方、医療従事者の方、保健所の方、大変お世話になりました。ありがとうございました。今回、救急車を呼んでしまったことに負い目を感じていましたが、救急隊員の方も看護師の方も「そんなことは気にしなくていいよ。脱水や肺炎で死ぬ事もあるんだから、呼べるうちに呼べてよかったよ。」と言ってくださり、気持ちが楽になりました。感謝しかありません。本当にありがとうございました。
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