こんにちわ。ニンニク農家には必須作業であるにんにく乾燥。その機械を買うお金なんてものは持ち合わせていない。そんなサラリーマン兼農家かめしめのひろやです。
しかしながら僕たちは見つけてしまったのです。 お金をほとんどかけずに、にんにくを乾燥させる方法を。
今回は兼業で農家をしているためそこまで農業にお金をかけれない僕たちが、にんにくを乾燥させる方法を色々と試してみた結果と格安でできたコスパ最強のにんにく乾燥方法を紹介していきます!
正しいにんにく乾燥の方法がわからないとお悩みの方は是非ともご覧ください!
動画の方がわかりやすいという方はこちらからどうぞ!
【にんにくって乾燥が必要なの?】
そもそもにんにくに乾燥が必要だった事実すら知らない人も多いかと思いますが、採れたてのにんにくは乾燥作業をしないと水分ですぐに腐ってしまいます。
収穫後何もせず放置していたら、大体1~2週間程度で腐っていきます。
でもたいていの人はにんにくに対して『腐りにくくて長期保存がきく』っていうイメージが強いですよね。それはスーパーなどで販売されている皆さんが手にするにんにくは、乾燥作業をしてにんにく内の水分を飛ばした後のかなり腐りにくくなった状態のにんにくだからなんですね。
にんにくの乾燥作業というのは、大体ですが
収穫時の重さから30%以上減量した重さになるまで水分を飛ばしています。
例えば収穫時1個250gのにんにくは、1個175gのにんにくになるまで乾燥させます。
20%程度の減量しかできていない乾燥状態だと腐ります。大体1~2か月程度で腐ります。
かめしめは初めてにんにく収穫をした年、乾燥不足によって日を増す毎に腐ったにんにくがどんどん増えていくというかなりの痛い目に合いました。
かの有名な金八先生も言っていた腐ったみかんの方程式により、倍々に腐ったにんにくが増えていったのは今となってはいい思い出です。
はい。そんな感じで乾燥作業をしっかりとすることで皆さんがイメージする半年近く腐らないにんにくっていうのが出来上がるわけですが、
消費者側は『にんにくはすぐには腐らないもの』という大前提でにんにくを見ていることもあり、買ったにんにくを天日干しにして乾燥させておく。なんてことはしてくれないわけなので、にんにく農家にとってにんにくの乾燥作業っていうのはほぼ必須作業になってくるわけですね。
【色々なにんにく乾燥方法試してみた】
というわけで乾燥作業をしっかりしていきたいわけなんですが。
大量のにんにくを育てて販売しているにんにく農家さんであれば『にんにく乾燥機』というまぁイメージでいうならドライヤーの超デカい版みたいなものを持っているんですが、 かめしめにはそんなものを買う余裕資産はどこを探しても見つかりません。
というわけでこれまで通り、無い知恵を振り絞って時間やお金がかからないであろう方法を色々と試してみましたので紹介していきます。
※一応試した乾燥作業は風通しがよく適度に日光も当たる軒下などで行っています。
①かごにいれてそのまま置いておく
→そのまま腐りました(^^
15%程度で減量STOP。そのまま腐っていくという結果になりました。
場所も時間もお金もかからなかったですが、何もやらなかった分だけわかりやすく結果に出てくれました。
②洗濯物干しネットにのせておく
→減量30%程度成功!
しかしながら洗濯物を干すことを前提に作られている商品なので、ある程度の重量までしか耐えられないのと結構広い場所が必要という欠点がありました。
大量のにんにくを干すのには向いていませんね・・・。
家庭菜園のように数十個程度のにんにくが干せればいいってことならこの方法が一番風通しも良くておススメです!
③麻ひもで縛って吊るしておく
→減量30%程度成功!
にんにくの茎の部分を少し残しておいて、麻ひもで茎の部分を括り付けて何個か一緒に吊るす。という方法です。風通しも良く乾燥はバッチリできました!
1セット括り付けたら、その麻ひもでそのまま真下にも同じセットを作り・・・を繰り返していく千羽鶴スタイルなので、場所はあまりとらなくて良かったです。
しかしながら麻ひもを結んでいく作業に時間がめちゃくちゃかかりました。
そんでもって乾燥してにんにくが縮小していくと、紐から抜け落ちてしまうため都度管理が必要という。とんでもなく手間がかかりました。
これは正直おススメできません。
④玉ねぎ用ネット袋に入れて吊るしておく
→減量30%程度成功!
にんにくを5~6個程度をネット袋に入れて吊るしておくだけという超簡単作業でした。乾燥もバッチリ完了。
ただにんにくを10個程度ネット袋に入れてしまうと、にんにく同士の接している面積が大きくなり乾燥しずらくなるようで、乾燥が間に合わずに腐っていったものもいくつかありました。
天候や湿度によって入れる量は調整が必要ですね。
【コスパ最強なにんにく乾燥方法】
以上の結果から、コスパ最強なにんにくの乾燥方法は
【玉ねぎ用ネット袋に入れて吊るしておく】
に決定しました。おめでとう玉ねぎ用ネット袋。君は素晴らしい。
玉ねぎ用ネット袋は1枚15円程度で販売されています。
1枚ににんにくを5~6個入れれるので2000個程度にんにくを作った私たちかめしめも5000円程度の出費でにんにくを干しきることができました。
そして玉ねぎ用ネット袋はめちゃくちゃ頑丈なんですね。普通に使っていればまず破れません。なので来年も再利用できちゃうんですね。
そしてそして玉ねぎ用ネット袋にはもともと紐が通っているので、そのひもを天井の柱に括り付けるだけで乾燥させることができます。
柱がねーよ。という方は壁の少し高い場所に釘でも打ちこんで、そこに引っ掛けて干してもらえばいいかと思います。
【まとめ】
格安でできるにんにくの乾燥方法いかがでしたでしょうか。
人が口にするものを作るって、色々な課題が付きまといますよね。この程度だったら販売していいのか?もし腐っていて誰かに迷惑をかけたらどうしようといった不安などなど・・・。
私たちかめしめは農業に対して真剣に向き合っていますが、生まれが農家というような特出したスキルを持っているわけではないので、日々勉強しながらそういった課題を解決しながら突き進んでおります。
私たちのようににんにくを育ててみたけど、本格的な乾燥機なんて持っていないし、持っている知り合いもいないから借りるあてなんかないよ!という方は是非とも一度、玉ねぎ用ネット袋に入れて干してみてください。
雨に濡れないようにだけ気を付けて頂ければ、 天日で干すだけでこんな簡単に乾燥できるなら乾燥機いらんやん・・・?ってなる事間違いなしだと思います。
※雨に濡れる状態で放置すると湿気や菌で腐っていきます。
ではでは。最後までご覧いただきありがとうございました!
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