こんにちわ。
『楽して稼ぐ方法ないかなぁ』と1日10回はつぶやく、かめしめのひろやです。
今回は28歳で兼業農家をしている僕が、
サラリーマンと農家、どっちの方が楽して稼げるのか?
という、やってみた人間にしかわからない疑問についてとことん書いていこうと思います!
※20代で一から始めるならサラリーマンか農家どっちがおすすめか、という目線で書いています。
①サラリーマンと農家の平均年収の差
まずは年収から考えてみます。
20代サラリーマンの平均年収は300~500万円程度。サラリーマン9年目の僕の年収から考えていますが、特別な職種やエリートコースまっしぐらですって事でもない限り20代サラリーマンの年収は大体この程度でしょう。
一方で20代農家の平均年収は100~300万程度。
え?そんな少なくないでしょ!?統計とか平均値見てももっと高いじゃん!って思うかもしれませんが、実際はこんなもんだと思います。
『農家の平均年収450万!』や『農業で1000万稼いでいる人も!?』なんて文章をよく見かけますが、
それはもともとその地方で何十年と受け継がれてきた農家さんの話。おじいちゃん・お父さん・自分と代々積み重ねてきた広い畑や販売経路があるからこそ生まれる収益です。
中には40代で脱サラして多額の退職金を初期投資にあてて高い収入を得ている人もいますが、20代ではそれも難しいですね。
そんな風になんの販売経路も持っていない新規就農者からすると、チートじゃん?ってパターンの農家さんが平均値には多く含まれているんです。
新規就農者への給付金制度が5年間あり、年収250万円を超えると支給対象ではなくなる事から
5年以内に年収250万円が農家として1人前とされる基準値と考えてよいでしょう。
ということは約5年間は年収250万円以下の可能性も大ってことですね。
②サラリーマンと農家の実労働時間の差
サラリーマンの年間実労働時間は、
平均年間休日108日と考えると
残り257日×(8時間+残業1時間)=2313時間
毎年2313時間も働いてるんですね。
全然楽じゃないじゃないですか。
華の20代台無しじゃないですか。
辞めたくなりました。
はい。そんじゃぁ20代で農家になればもっと楽なのかって話ですけど、そういうわけじゃないんですね。
農家の年間実労働時間はというと、育てる作物などによって大きく変わってくるのが実情。
なので今回はポケットマルシェさんの記事からデータを引用させて頂きます。
ポケットマルシェ農家さん62人にアンケート調査を実施したところ、
1日の労働時間は、
8~12時間が64.5%
12時間~16時間が8.1%
16時間以上が1.6%
という結果に。
74.2%の農家さんが8時間以上働いていて、12時間以上と答えた人も9.7%いらっしゃいました。(16時間を超えている方が心配です……)
引用元:農家の労働時間は?休日は?ポケマル農家さん62人に聞きました。
年間休日数については、
85日~104日が6.5%
65~84日が22.6%
65日未満が61.3%
という結果に。
なんと、90%以上の農家さんが日本の平均以下。しかも、65日未満と答えた方が61.3%もいらっしゃいます。1ヶ月あたりお休みできるのは5〜6日ということですね……。
引用元:農家の労働時間は?休日は?ポケマル農家さん62人に聞きました。
ということで
年間休日65日、1日の労働は約10時間と考えて
残り300日×10時間=3000時間。
3000時間。
おっふ…。
コメントが出てこない位の時間がはじき出されました。
3000時間て。農家になるのも全然楽ちゃうやないかーい。
③サラリーマンと農家の限界値の差
20代サラリーマンになったとして限界値(働いている間に一番稼げる額)ってどれくらいかってまぁ限界値が遠すぎてミジンコほどにも見えない平社員サラリーマンの僕からするとざっくり適当にふわふわにほにゃららに考えて年収700万~1200万程度じゃないですか?
ただのサラリーマンが超エリートコースに乗っちゃって盛っちゃって成っちゃってYEAH。なんてことはほぼあり得ないのでずっと1つの会社に勤め続けて昇進とか窓際とかいろいろあってこんなもんかなぁと思います。違うよ!って人はここで僕の記事なんて読んでないと思うのでほぼ確実にこんなもんかなぁと思います。
はい。
そして農家の限界値はといいますと、まじで百人百様。
年収10億の人もいれば、年収100万円以下の人もいる。
その差も年数というよりはその人その人の能力によって左右される。
初期投資ぶっこんでブルーベリー農園作って、観光農園にしちゃって、年間実労働60日程度で年収2000万越えに10年以内でなった人だっている。
農家をやるってことは経営者になるっていうようなもんなんです。
限界値はありません。限界値は未知数です。やりようによってはいくらだって稼げますし、いくらだって借金地獄を味わえます。
④結局サラリーマンと農家どっちが楽に稼げるか
っしゃ!ここまでの流れをまとめると、
20代でサラリーマンになった場合…
年収 300~500万
実労働時間 2313時間
限界値 700万~1200万
20代で農家になった場合…
年収 100~300万
実労働時間 3000時間
限界値 未知数
という結果に。
ちなみに本気で言ってんのか?って位ざっくりな計算のもとでた結果なので、この結果にはなんの保証も裏付けもありません☆
しかしながら、20代でサラリーマンも農家も経験した僕としてはこの結果はあながち間違ってないですし、サラリーマンの方が確実に楽に稼げると思います。もう一回言います。
サラリーマンの方が確実に楽です。
サラリーマンは会社が年末調整してくれますし、決まった仕事をこなすだけでOK。
かたや農家は自分で確定申告。体力や筋力を使う肉体労働だし、炎天下の中で長時間労働を強いられるし、天候に左右されて作物はダメになるし、普通にやっていたら収入も少ない。
お金や労力だけで考えるならもうサラリーマン一択。それしかない。
⑤まとめ
20代でサラリーマンか、20代で農家。
実際はどっちが楽に稼げるのかという点についてざっくり考えてみましたが、いかがでしたか?
今回はお金と労力に注目して考えてみたのでこういう結果になりましたが、農家にだって良い所はいっぱいあります。
サラリーマンのような厳しい上下関係はありませんし、
同じ農家同士で協力して畑を手伝いあったり作物を分け合ったりはとても楽しいです。
肉体労働は体にも良いですし、筋力も自然とつきます。
それに採れたての野菜や果物は目から鱗の美味しさです。
僕はこの採れたての味を体験するためだけに兼業農業をやっていると言っても過言じゃありません。
僕は農家になる人が増えてほしいと心から願っていますが、
ただ、現実をちゃんと受け止める覚悟をしたうえで農家を目指してほしいと思います。
新規就農してからお金や労力で後悔してほしくないのでこんな記事を書いています。
この記事が農家になるかサラリーマンになるか悩んでいる皆さんの参考になれば幸いです。
最後まで閲覧ありがとうございました!!
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