【教えて】畑を放置し続けるとどうなってしまうの?

農業
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どうも、アル中カラカラという動画を見て、ハイボールにハマりブラックニッカ4L×4本を購入した男、サラリーマン兼農家のかめしめのしょーきです。

今回は畑を1週間…2週間…否、1カ月2カ月…否、数年…数十年と放置することでどうなるのか?について、自身や周りの方の実体験・写真をもとに事実を紹介していきますので、是非、最後までご覧頂ければと思います。

文字より動画派という方はYoutube動画をご覧ください。

Youtube動画

畑を放置するとどうなるの?

まず…冬場以外で1カ月ぐらい畑を放置するとどうなるのか?と言いますと、雑草たちが無邪気に生えてきます。雑草は自らで種を飛ばして増殖するだけではなく、地中深くに種が埋まっており、それが一定の条件下で発芽することもあります。

例え何度も草刈りや土を起こして畑内の雑草の根本を潰しこんだとしても、周りの畑などから雑草の種子が飛んできたり、鳥たちが運んできて発芽してしまうこともあります。

どれだけ「雑草が売れたらコスパ高い」と思ったことか…。
※雑草の凄さについては、農業やって初めて分かった雑草の凄さも合わせてご覧頂ければと思います

そして、雑草が生えてきてからもさらに数か月ほど放置するとどうなるのか?と言いますと、季節によっては腰以上の高さ(約100cm)に雑草が伸びてきます。ここら辺から畑を歩くたびに大量の虫が飛ぶのが確認できるようになります。

なぜかと言いますと、雑草をエサとする小さな虫がどこからともなく飛んできて、大量に繁殖しだす→小さな虫を狙う少し小さな虫がどこからともなく飛んできて、大量に繁殖しだす→少し小さな虫を…

って感じで、食物連鎖を映し出す畑では本当にあっという間に様々な種類の虫が大量繁殖するのです。

さらにある程度大きな虫が繁殖しだす頃には、地域によっては虫をエサとする動物であるたぬきなどが寄り付くようになります。たぬきはニュースでも時たま取り上げられていますが、何でも食べちゃう雑食動物なので、虫の王国はたぬきにとって過ごしやすい環境なんです。

そして、腰まで生えてきた雑草をさらに数か月…数年以上放置するとどうなるのか?と言いますと、それはそれは立派な木が生えてくることがあります。

「雑草ならまだしも、さすがに木は言い過ぎでしょ」と思うかもしれませんが、本当に木は生えてくるんです。

僕たちに農の全てを教えてくれている師匠曰く、雑草が木になるわけではなく、あくまで木の種が飛んできているとのこと。
どういう理屈かと言いますと、木の種が風で飛ばされて生えることもあるけれど…”木のもととなる種を鳥たちが食べる→消火されずに糞として畑に落ちる→水分や太陽光といった環境によってすくすく根を張り、太い幹の木が育つようになる”とのこと。

ここからは想像ですが、鳥も虫を食べるため、虫の王国になった畑には鳥も飛んできやすいのだと考えています。

畑を放置したことで”雑草”ではなく”木”が生えてくるなんて信じられないですが、本当でして、自然のサイクルに本当に驚かされます。人類が滅亡した系の映画とかで、しばらくすると都市が自然に戻っていくみたいな描写を見かけますが、本当にそうなっていくんだと思います。

畑を放置した結果!実際の光景をご覧ください

先ほどの章で「畑を放置すると木が生えてくることもあります」とお伝えしましたが、百聞は一見に如かず。ってことで写真を交えて実例を紹介していきます。

まずは、こちらの写真をご覧ください。

畑に生えた木

こちらは、数年間草刈りが行き届かずに放置されていた畑の側面に生えた木になります。
雑草とはあからさまに異なる太さで、しっかりと木と認識できるかと思います。

しかし、この木はあくまで手入れが行き届いていなかった場所に生えてきた木となりますが、数年…数十年と一切手入れされていない元畑のこちらの写真をご覧ください。

遠くから元畑を映した写真

「木というより森」と思うかもしれません。

一部分だけですが、近くから写したものがこちら。

近くから元畑を映した写真

繰り返しになりますが、これ、元々は畑だったんです。

元々畑だったものを、ただひたすら放置したことで、数十年の間にいつの間にか木が生えてきて、それが繁殖して数年という年月を経て、畑の跡形は一切無くなり、森と呼ばれるようになったんです。

ちなみに、こうなってしまった現在ではイノシシの家族をたまに見かけるとのこと…

「緑が増えることは良いことじゃん」

と思う方もおられるかもしれませんが、木々は動物たちを引き寄せやすくなるだけでなく、木の陰になる農作物の育ちが悪くなることも…。また、「農作物育てないから関係ないし~」とはいかず、育った木が電線に引っかかるようなことがあれば、伐採するための費用を求められることもあるみたいです。(電力会社によって対応は異なるみたいですが)

木々は大切なので適切な場所で適切に育つ分には喜ぶべきことですが、意図しない場所に育ってくる木々には困りごとも付き物なため、次章ではそうならないための対策方法を紹介していきます。

生やしたら負け?木の対策法とは

先ほどの章でも紹介してきた木ですが、一度生やしてしまうと太刀打ちできません。

どれぐらい太刀打ちできないのかと言いますと、先ほどのこちらの写真の木。

畑に生えた木

一見すると畑に生えたか弱そうな木です。しかし、こんなか弱そうな木であっても、数分間に渡る野焼きに屈せず、除草剤を集中的に撒いても屈せず、新品の草刈り機で削ってもびくともせず、火花が飛ぶだけ。

ということは、雑草と違い木は生やしてしまったが最後、元の畑に戻すにはショベルカーなどの工業用機械を入れ、根こそぎとるぐらいのことをしなければなりません。

そのため、畑としての機能を失いたくないのであれば、定期的な草刈りや使わない時期に除草剤散布など、”木”になる前に、目を早めに摘み取るしかありません。

万が一、木が生えてきてしまった場合、切株の残らない根元から採る必要があるかと思います。太くない木であれば根っこをスコップで掘る手も考えられますが、太い木でそんなやり方は非効率極まりないです。ショベルカーがあれば良いですが、一般家庭にそんな物は無かと思いますので、業者に頼むことも視野に入れた方が良いでしょう。(参考:【努力】畑に生えた邪魔な木をスコップで取り除く

知恵袋的な話ですが、木をチェーンソーで切って、切株に塩やガソリンを入れることで根を腐らせる方法もあるみたいです。ただ、塩やガソリンは土と相性がよくないので、畑として活用したい場合にはお勧めできないですね…

こんな感じで畑を放置し続けたらどうなるのか?を紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

もし、愛知県内で放置しかけている農地を持っているよ!という方で「少なくとも畑としての機能は持たせておきたい…」場合、余裕があれば活用させて頂きたいので、是非ご連絡ください!

ではでは。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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