こんにちわ。約半年間、更新をさぼりにさぼっていたかめしめのひろやです。
今回は【兼業さつまいも農家】としての副業収益を赤裸々に公開していきます!
はたしてさつまいも農家は儲かるのか!?赤字経営なのか!?この記事を読めばすべてがわかります!
私の事を知っている方からは「あれ?ひろやって兼業にんにく農家じゃなかったっけ?」と言う声が聞こえてきそうですが…。
はい。実は最近にんにくと付き合いながらさつまいもとも浮気しているんです。稼ぐためにはいろいろな所に手をださないと!!
これから副業で農業やってみたいな~と思っている方の参考になる記事に仕上げますので、是非とも最後までご覧ください。
兼業で農家ってどういうこと?
定義はいろいろあれど、まぁ「サラリーマン等で働きながら、農家をしている」って状態ですね。
兼業で農業を始めてみたい!って方は、お住いの役所にある農政課等に問い合わせてみると、補助金制度だったり、農地の貸し出しだったりと色々と協力してもらえます。
今回はさつまいの農家としての収益部分をメインにお伝えしたいので、補助金だったり個人個人で大きく変わってきそうな部分の費用は除いて紹介していきます。
今回のさつまいもを育てた規模
今回は約700平米(200坪位)の畑を借りて、600本の苗を植えてきました。
苗を600本しか用意していませんでしたが、実際は1000本位は植えられたのでこの記事内では1000本植えたていで計算していきます!
ちなみに労働力としては相方のしょーきと私の二人だけ。二人とも正社員として週5日間働いていますので、完全な休日農家。動ける日は最高で月8日間、月平均4日間程度でした。
さつまいも農家としての出費想定
畑代…年間1万円。
畑は余っている農地を地主さんから借りました。
余っている畑は貸す側としても、活用してもらった方が農地として維持できて税金が浮く為、畑代は交渉次第で安くできる可能性が大です。
トラクター代…1回5000円~1万円程度。
畑を耕して畝を作る日だけ借りれば良いので1回でOK。トラクターは近所の農家さんにお願いすれば貸してくれる気がしますが、もしレンタルを利用した場合でもこれ位で借りられます。
さつまいもの苗…1本40円。1000本で4万円
苗も苗屋さんとの交渉次第でかなり安く抑えることができます。今回は値段交渉をしていませんが、頑張り次第で30~35円でいけた気がします。
肥料代…約1~3万円。
肥料をどれだけぶち込むかは、もともとの土の状態やさつまいもをどの位の大きさに育てたいのかによって結構変わってきます。
正直、大きさは気にしないよ。スーパーで売っている小さいサイズのさつまいも程度でいいよ。ってことであれば無肥料で育てられます。
出費トータルは6.5~9万円程度!!
さつまいも農家としての収入想定
苗1本からさつまいも4~5本は収穫できたので、4000~5000本の収穫が可能。
さつまいも1個…150円程で販売可能。
苗1本40円が750円に変わる…。恐ろしい錬金術。
収穫した5000本が全て売れた場合、
売り上げは75万円程度!!
出費を差し引いても65万程度の収益!!
さつまいも農家はかなり大変!?
お金の面だけみると良い事しかないやん。なんでみんなやってないの?良い事ばかりの話なんてあるわけがない。労働がめっちゃハードなんでしょ?
等々思われることでしょう。
というわけで、ここからはさつまいもを育てる一連の流れもかねてどれくらいの労力がかかるのかを紹介していきますね。
畑の用意
これは農政課や農協に相談に行けば解決。時間があるなら自分で地主を見つけて交渉してみるのもありですね。
さつまいも苗の購入
安く買う為に業者とのやり取りを頑張るだけ。植え付け直前に苗を探して買うより、植え付けの半年前位に苗屋さんを見つけて購入数を伝えておくだけで安く買えると思います。
肥料の購入
肥料屋さんでの交渉を頑張るだけ。肥料は年々高くなっている傾向にありますので、値段の交渉よりはコスパの良い肥料を探すことを心掛けた方が良いですね。
畑を耕す
畑をトラクターで耕した後、肥料を撒いて、再びトラクターで耕し畝を作っていきます。
700平米の畑であれば半日程度で行えるでしょう。
さつまいも苗を植え付ける(5月中旬)
苗の植え付けはスコップで土を掘って、苗を植えて土をかけなおすだけの単純作業。
1000本なら2人で4時間程で行えます。1人でやるとしてもそれほど重労働ではないので、丸1日使えば行えることでしょう。
さつまいものつる返し(7月頃~)
植え付けから2ヶ月程すると、植えた苗が伸びて伸びて伸びまくってきて、畝の外まで伸びていきます。そして畝の外の土に接した部分からも根をはってしまいます。
これを放置すると栄養が分散されてしまうので、小さいさつまいもしかできなくなってしまう。らしいです。
なので伸びてきた部分を土からはがしてひっくり返す作業をします。これがつる返しです。
つる返しは重労働ですが、1000本であれば1回1~2時間程度。収穫までに1~2回行えば問題なく育ちます。
さつまいも収穫と出荷(9月~10月)
1日で全部収穫する必要はないので、出荷量と合わせて収穫していけば良いと思います。
例えば1週間で300本売れるのでしたら、毎週300本ずつ収穫して出荷すれば良いわけです。
300本分収穫するのにかかる時間は3時間程度。ただこれが一番重労働です。ショベルで芋を傷つけないように周りの土を掘り進めながら抜いていくので、3時間程度で体力の限界がくることでしょう。
私の場合は先輩農家さんから紹介して頂いた産地直売所などに卸していますが、売り先も農政課や農協に連絡すればある程度は相談に乗ってくれると思います。
さつまいもは貯蔵のきく作物なので、倉庫等がある場合は多めに収穫して倉庫に保管しておくのもありですね。
想定外の出来事は!?
さつまいもは収穫がめちゃ大変。
さつまいもの収穫は想像以上にハードでした。土の硬さにもよりますが、力ずくで引っ張るだけではうまく引き抜けません。
土が硬いとショベルで土を掘るのも大変ですし、引き抜く際に硬い土に擦れてさつまいもの皮がむけてしまう危険が高まります。さつまいもは皮が傷つくとかなり腐りやすくなるので重労働なのに繊細さを求められる作業でした…。
土の硬さ的には雨が降った2日後位が一番収穫しやすかったです。
さつまいもの収穫時期は1ヶ月半程度。
さつまいもの収穫時期は9月中旬~10月末頃までの1ヶ月半ほど。
それ以降はさつまいもが大きくなりすぎて割れてしまったり、花がなる部分に栄養を吸われて土の中で腐ってきたりと大変な事態に…。
私たちも想定以上に収穫に時間がかかった事によって収穫が遅れてしまい、いくつものさつまいもをお亡くなりにさせてしまいました。私たちのように大量に育てたはいいが収穫が間に合わず…。なんて事態にはならないよう気を付けましょう!
売り先に困った
これは全ての商売に言えることですが、収穫したさつまいもは際限なく売れるわけではありません。売り先を見つけておかないと困った事態に…。
私たちの場合は先輩農家さんの繋がりから売り先をすぐに見つけることができましたが、それでも1週間で売れる数には限度があります。
例えば
さつまいもが販売できる時期は収穫1ヶ月半と貯蔵1ヶ月半の約3ヵ月(約12週間)。
1週間で200個売れる分の売り先しかないとしたら、約12週間で2400個しか売り切れない。
どの程度の量が売れるのかを先に計算してから育てる数を決めないと、毎日さつまいもご飯・さつまいも味噌汁・焼き芋を食べる事になります。
まとめ
さつまいもの収益・労働時間などいかがでしたでしょうか。
さつまいもの単価がかなり高い事、1本の苗から約5本のさつまいもが取れる事、貯蔵ができる事などを考えると収穫の労働は大変だが、さつまいもはかなりコスパの良い作物と言えるでしょう。
いくつかの作物を育てて売ってきた私としてもさつまいもはかなりおススメです。売り先を確定させてその分だけ育てるサイクルを作り出すことができれば、良い副業になると思います。
さつまいも農家を始めたい!と思った方は、是非とも少量のさつまいもからやってみてください。私たちは収穫の際、大量にとれた喜びとどう処理したらいいかの冷や汗がとまりませんでしたので。
最後までご覧頂きありがとうございました!!
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